少数民族「モン族」のリアル

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先日久しぶりにクリント・イーストウッド監督・主演の「グラン・トリノ」(Gran Torino)を見ました。


監督自らが演じたのは、フォードの自動車工を退職したポーランド系米国人コワルスキーです。


隣の家に住むモン族タオとの友情と、タオに嫌がらせを続けるモン族ギャングを中心にストーリーは展開されます。


ハリウッド映画でモン族がストーリーの中心になるのは非常に珍しいのですが、モン族の日常や文化についても触れているあたりが興味深いところです。


実に素晴らしい映画ですので、まだ見ていない方にはぜひお勧めしたく。






さて、モン族とは主にベトナム、ラオス、タイなどの山岳地帯にすむ少数民族です。


ベトナム戦争ではCIAの指揮下でアメリカに加担させられましたが、アメリカが敗北したと同時に、女性や子供を含めた多くのモン族が虐殺されました。


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想像を絶する危険な状況に置かれたモン族は、30万人以上がタイの難民キャンプに避難しました。


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当時10万人以上がアメリカに渡り、ヨーロッパ、南米などにも移住しています。






19世紀の中国では漢民族の迫害を受けたことで、ベトナムやラオスへ南下し、その途中で森林や山々に囲まれたところに村を作りました。


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そして、タイ北部のチェンライにも住むようなったそうです。


山岳国境地帯に住むのは、安全な場所を求めて移動を繰り返した結果です。






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1992年、難民問題は解決したという決議を国連が発表したことで、モン族への一切の支援は打ち切りとなりました。


タイ政府は重荷となったモン族の受け入れをアメリカに託しましたが、遂にアメリカも受け入れをストップしました。


しかし未だにラオスでのモン族に対する迫害は尋常ではなく、完全に行き場を失った状態です。






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数年前に仕事の合間に立ち寄ったタイ北部にあるモン族の村は、本当に多くの驚きがありました。


モン族は文字を持たないため、歴史や民話などを刺繍で表現し文化を次世代に伝えています。


民族衣装に代表される技術は、藍染め、刺繍など多岐に渡ります。

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丹念に制作された衣装やバッグ、アクセサリーなどはマーケットで売られ、その僅かな利益で生計を立てています。






突然ですが、フェアトレード(fair trade)についてご存知でしょうか?



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ええ。簡単に言えば、生産者から適正価格で購入し販売する仕組みです。


以前ブログでご紹介した通り、スターバックスは貧困な生産者の労働環境を守り生活向上に貢献することを掲げています。




最近では、モン族などの少数民族が生産する製品にも、フェアトレードを適用している企業が増えています。


継続的な注文は大きな支えになり、まさに草の根レベルでの支援となります。






ここに国際NGO、プラン・インターナショナルが、ベトナムのモン族少女の週末を紹介する動画があります。





彼女の生活を見て、ある意味豊かで羨ましいと思う方もいるかもしれません。


でも、もし彼女が教育を受けることすら不可能だったら、本来持てる権利を完全に奪われているに等しいのです。


都市部で裕福な暮らしを送っていれば、自然に多くの選択肢が用意されています。






貧困からベトナムの路上で生活する人も、教育を受けられない境遇に晒されています。


教育を受けられなければ、何も変えることは出来ません。







支援によって教育を受けられることは、貧困にあえぐ少数民族や路上生活者にとって夢のようなことです。


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でも、全ての人が教育を受けられるようになるためには、想像を遥かに超える資金が必要になります。






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格差社会は複雑な要因が絡み合い、そう簡単には改善されません。


一人でも多くこの現実を知ることができれば、改善に向けた大きな一歩となります。


そして、個人レベルでの社会貢献から、企業レベルでの社会貢献に繋がっていきます。
















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