ハノイ?ホーチミン?ベトナム編
僕が初めてビジネスでベトナムに訪れたのは今から10年前です。
北の首都ハノイと、南に位置するホーチミン、かつてのサイゴン。
この二つの都市は何かと比較されます。
でも多くの人は、ハノイについてあまり知らないのではないでしょうか。
商業的に発展を遂げたベトナム最大の経済都市ホーチミンは、ショッピングから夜遊びまで年中無休で盛り上がっています。
一方ハノイはとても対照的で、フランス植民地時代の名残が随所に見られる落ち着いた都市です。
確かにホーチミンも活気に満ち溢れていて楽しいのですが、喧騒から離れたいならハノイがお勧めです。
歴史を感じながら情緒あふれる旧市街を歩けば新しい発見があります。
フランス植民地時代に建てられた古い建物の多くは、淡い色づかいが印象的です。
さらに少し足を延ばせば、自然や世界遺産を存分に楽しむことも出来ます。
僕が特に好きな場所が、セント ジョセフ教会です。
黒ずんだ荘厳な外観を持つネオゴシック様式のカトリック教会は、ハノイで圧倒的な存在感を誇ります。
19世紀のフランス植民地時代を代表する建築物です。
ホーチミンと比べれば遥かに治安が良いハノイですが、この10年の経済発展の影響で犯罪は増加しています。
日本とは違いますので、常に気を引き締めて行動して下さい。
突然ですが、ホーチミンに無くてハノイにあるものと言えば何でしょうか?
「Bun Cha Huong Lien」?
残念ながら違います。
間違いではありませんが趣旨が少し異なります。
補足しますと「Bun Cha Huong Lien」とは、北部で古くから庶民に絶大な人気を誇る麺料理「ブンチャー」の店です。
旧市街からは遠いですが、あのオバマ元大統領も絶賛した店ですので行く価値はあります。
Photo by JIM WATSON/AFP/Getty Images
僕も食べましたが本当に美味しかったです。
Source: Dave Simpson
でもハノイに限らず、ホーチミンにも「ブンチャー」が美味しい店はたくさんあります。
ホーチミンに無くてハノイにあるもの?
正解は「冬」です。
ハノイには日本のような四季があって、季節によって全く異なる顔を持っています。
ホーチミンは一年中夏真っ盛りですから、ハノイはまるで別の国のようです。
さて、ベトナム料理が好きな方なら絶対外せない「フォー」。
知らない方に分かり易く言えばライスヌードルです。
本場は北部。
そうなんです。ハノイのフォーは半端なく美味いです。
超高級レストランから屋台まで、ありとあらゆる場所でフォーは提供されています。
実体験ですが、ベトナム人と終日共に過ごすと3食フォーの日も珍しくありませんでした。
それほど、フォーはベトナム人にとって親しみのある料理なんです。
そして歩き疲れたらベトナムコーヒーです。
格好良く言えばコーヒーwithコンデンスミルクですが、加糖練乳を混ぜ合わせたコーヒーです。
かなり甘いのですが、ハノイの美しい旧市街を見ながら飲むベトナムコーヒーは格別です。
初めてのベトナムコーヒーなら、迷わずお勧めしたいショップがあります。
HIGHLANDS COFFEE(ハイランズコーヒー)
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2000年にハノイで誕生した、「ベトナムのスターバックス」と称されるコーヒーショップです。
店舗は増え続け、今やハノイだけではなく、ホーチミンなどベトナム全土を席巻しています。
2013年に本家のスターバックスが上陸しましたが、ハイランズコーヒーの人気は微動だにしていません。
ここの凄いところは、伝統的なベトナムコーヒーだけではなく、本格的なエスプレッソなど幅広い層に支持される品揃えです。
サンドイッチなどの他に「フォー」などのベトナム料理も提供していますが、決して安っぽい感じではなく、お洒落な雰囲気をしっかりと演出しています。
Amazonでも買えますので、どうしても今飲みたい方はこちらからどうぞ。
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ハノイで一つだけ気を付けて欲しいことがあります。
ホーチミンではどの店でもお客様は神様ですが、ハノイは逆です。
ええ。ハノイでは多くの場合、店員が客より威張っています。
絶対に店員を怒らせないようにして下さい。
もちろんハイランズコーヒーのような教育の行き届いたショップは別ですけど。
10年前のハノイと今のハノイ。
たった10年ですが、インフラから若い人のライフスタイルの変化など驚くほどの進化がありました。
東京の10年と比較すると、ハノイの進化は信じられないほどのスピードです。
僕は幸運なことに、ベトナムでビジネスパーソンだけではなく、大学生や政治家の方ともじっくり話をする機会に恵まれました。
皆とても未来志向で、国が成長することへの期待感に満ちています。
きっと日本の高度経済成長期もこんな感じだったんだと思います。
日本は第二次世界大戦後に驚異的な復興を遂げました。
そこにベトナム戦争後のべトナムの復興と共通点がありますね。
1946年~1954年。
インドシナ戦争。
ベトナムはフランスからの独立を達成しました。
1960年~1975年。
ベトナム戦争。
共産主義だった北ベトナムは、南ベトナムをアメリカから解放するべく戦いました。
いや正しく言えば「一つのベトナム」になるために強大な軍事力を持つアメリカと戦ったのです。
アメリカが多くの兵士を南ベトナムに派遣し、混沌を極める泥沼の戦争を続けましたが、最終的には北ベトナムが勝利しました。
サイゴン。
南ベトナムの首都だったサイゴンは名前を変えホーチミンとなりました。
ベトナム戦争は、いつ始まり、いつ終わり、どう呼んだらいいか明確になっていません。
この戦争には宣戦布告がありませんでした。
従って、戦争では無く内戦だったと定義することも可能です。
ベトナム戦争は死傷者数などで第一次世界大戦を凌駕し、使用弾薬量、投下爆弾量では第二次世界大戦を遥かに上回ります。
ここで誰が悪いか断定するつもりはありません。
ピューリッツァー賞を受賞した沢田 教一氏の作品
ただこの戦争が人類にとって大きな過ちだったことは間違いありません。
念願だった南北の再統一を遂げたベトナムは今日に至ります。
民族が一つになった今の姿こそが真のベトナムです。
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