「なぜ一流のリーダーは東京ー大阪間を飛行機で移動するのか」(扶桑社新書)

「なぜ一流のリーダーは東京ー大阪間を飛行機で移動するのか」(扶桑社)





株式会社リンク代表取締役で、人材育成コンサルタントの能町光香さんが書かれた本です。


グローバルな視点を持った秘書として、独自のワークスタイルを働く人たちに伝えた先駆け的な存在として注目され、多くのメディアで紹介されています。


本の概要はこちらをご覧ください。


内容紹介
世界の「トップエグゼクティブ」のもとで働いた秘書がコソッと教える
「できる人」が実践している凄すぎる習慣!

《一流のリーダーは……》

・「自信」と「過信」の違いを知っている
・上司を上機嫌にしておく方法を知っている
・緊急時でもオフィスを走らない
・むやみやたらに「異業種交流会」や集まりに顔を出さない
・ゴールドの腕時計を身につけない
・すべての会議を30分以内に!
・「忘年会」を〝ただの飲み会〟にしない
・部下を叱るのが上手い
・「権力闘争」に巻き込まれない
・忙しくてもスポーツをしたがる

《だからあの人は、すごい! 》


そして、気になるこのタイトルの答えはこちらです。


アイデアは、移動距離に比例する。

インスピレーションは、異空間に身をおいた時に訪れる。

私:「次回のご出張は、新幹線で行かれたほうが便利だと思うのですが」

上司:「そうだね、その日の移動の効率性を考えた場合は、そのとおりだ。でも、ボクは、いかに効率的に移動できるかを考えるよりも、いかにこれからの仕事にいいインパクトを残せるかを考えて行動している」

私:「新幹線よりも飛行機に乗ったほうが、仕事にいい影響を及ぼすことができるというわけですね」

上司:「そうだ。ほら、大阪に到着するとわかっていても、飛行機に乗ったら、周りは雲ばかりだろ。異空間だし、時々どこに向かっているのかわからないという感覚になるのがいいんだ」

私:「おっしゃるとおり、周りが雲ばかりだと、日本を超えて海外へ、はるばる遠くまで向かっている気分になりますものね」

上司:「そうだね。なるべく異空間に身をおいてごらん。そうすると、ふとインスピレーションが湧いてきて、今までどんなに考えてもわからなかったことが、解決に向かうことがある。素晴らしい瞬間だ。この前は思わずブラボーと叫んでしまったよ(笑)」

私:「ブラボーって。それは素晴らしいですね!」

上司:「仕事にいいインパクトを残せるというのはそういうことだ。わかってくれたかな」



いきなりのネタバレじゃないですよ。


このタイトルが、この本に占める割合はほんの僅かですから。




さて、「一流のリーダー」を目指している方には、とても有益で面白い本です。


特に、管理職以上の方には一読する価値があります。


内容は具体的で分かりやすく、何が「一流のリーダー」なのか、よく整理されまとまっています。


能町さんの豊富な秘書の経験から語られる、これらの客観的事実には耳を傾ける価値があります。


もちろん、全てが正しいわけではありません。


正確に言えば、何が「一流のリーダー」なのか正解はありません。


ただ、この本に書かれていることは、とてもニュートラルで参考になります。


すでに「一流のリーダー」として成功されている方は、この手の本を必要としませんが、自分のスタイルを客観的に見つめ直すための参考書としての価値があります。



例えば、このエピソードをご覧下さい。


これは、役員(以下、A氏)と秘書の私との間のやりとりです。出張を終え、新幹線に乗り一息をついている時のことです。A氏は、光り輝く「腕時計」が並ぶ雑誌の誌面を見ながらこう言ったのです。

A氏:「ゴールドの腕時計は、観賞用にはいいかもしれないな」

私:「観賞用ですか?」

A氏:「そうだ。ビジネスの場ではふさわしくない」



A氏が言うには、腕時計の輝きを借りているようでは、リーダーとして一人前ではなく、自分がゴールドの光のような輝くリーダーになればいいのだそうです。


能町さんの言葉を借りれば、

10年間の秘書人生においてわかったことは、職場では上品かつシンプルな腕時計をつけていらっしゃる方が多く、また、ふたつ目の腕時計として「ゴールドの腕時計」をお持ちの方が少なくないということです。



そもそも、ステンレスやホワイトゴールド、プラチナなどと比べて、ビジネスでゴールドの腕時計をつけている日本人はあまり多くいません。


ゴールドの腕時計をつけて悪目立ちするよりは、シンプルなドレスウォッチを選択することが、より無難であることも間違いありません。




しかし、本物の「一流のリーダー」の中には、あえて金の腕時計をつけて、そのセンスの良さをアピールできる方も多くいます。


スーツ全体をクラシックにまとめて、質の高い上品な金のドレスウォッチを身に付けることで、安心感を演出することもできます。


特に欧米のエグゼクティブや政治家などは、スーツやネクタイのトーンにこだわり、自分をよりよく見せるために、プロにコーディネートを依頼することさえあります。


それだけエグゼクティブは、人にどう見られているかを常に意識しています。


とりわけ欧米で「服装」は、成功のための重要なツールとされています。


エグゼクティブが服にこだわるのは、お洒落バカになることではなく、もちろん、自分のステイタスを派手にひけらかすことでもありません。


いかにエグゼクティブとして信頼される雰囲気を表現できるかが大切なのです。


それは男性に限らず、グローバルに活躍する女性のエグゼクティブでも同じです。




金の腕時計を身につけないことが「一流のリーダー」の条件でしょうか?


いいえ、そんなことはあり得ません。


でも、ある意味では、たいへん的を得ています。


なぜなら日本の服飾の歴史は、欧米に比べて遥かに浅く、コーディネートの中で腕時計だけが浮いている方が少なくありません。


それなら最初から、シンプルで目立たない腕時計を選択しておけば、間違いなく無難です。




もし「一流のリーダー」として、個性を出したいなら、品のいい金のドレスウォッチを選べば、失敗はありません。


画像

Source: xupes.com


パテックフィリップ カラトラバ 5119J

イエローゴールド36mm


この小ぶりなサイズによって、金の腕時計がさらに上品に見えます。


究極にシンプルで伝統的なデザインから、スーツを選びません。




ビジネスにおいては、異性からどう見られているかという点も非常に重要です。


能町さんが、豊富な秘書の経験の中から肌で感じ、そして定義付けた「一流のリーダー像」は、そのような意味でも参考になります。










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