キャビンアテンダントの英語力

日本では、客室乗務員を「キャビンアテンダント」と呼ぶことが多いですね。

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「キャビンアテンダント」とは、もともと、JAL(日本航空)が使いはじめた呼称です。

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「CA」と書いて、シーエーとも呼ばれています。

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過去にさかのぼれば、男性乗務員は「スチュワード」、女性乗務員は「スチュワーデス」と呼ばれていました。

しかし80年代以降、米国では、男女共通して使える「フライトアテンダント」という呼称に変わりました。

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これは、80年代から米国で始まった、偏った用語を追放し、中立的な表現を使用しようとする動きからきています。


いわゆる、「ポリティカル・コレクトネス」です。



日本もこれを踏襲して、JALでは、1996年から「スチュワーデス」という呼称は使えなくなりました。

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これを機に、日本でも多くの用語が置き換えられました。

一例として、「看護婦」、「看護士」の呼称が2002年に廃止され、「看護師」に統一されています。



ちなみに、「キャビンアテンダント」の呼称は、英語として一般的ではなく、和製英語です。

「CA」に関しては、英語圏の方では、意味さえ想像できません。



さて本題に移ります。


CAの英語力は、どの程度なんでしょうか?



応募資格の条件に、


「TOEIC600点程度以上の英語力」


を掲げている航空会社がほとんどです。


もちろん、JALやANAも同様です。

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英検2級=TOEIC600点といった感じです。



確かに、TOEIC600点以下の英語レベルですと、CAとしての業務遂行は難しいですね。


書類選考の条件としては、最低でも700点以上相当の英語力は欲しいところです。

ただ、最近の国際便のCAとして採用される方で、TOEIC600点台レベルの方は皆無だと聞いています。

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CAに一番大切なものは、多くの人の命を預かっているという自覚です。

そして、その使命を全うするために「英語」というツールが必要になります。


そのような意味において、任務遂行に必要な英語力があれば問題ないわけです。


緊急時に、英語で言いたいことが言えるか、そこが重要なポイントとなります。

難しい表現を知っているとか、専門的な議論ができるとか、そんな英語力は一切必要がありません。


そして、英語の発音の良し悪しもさほど重要ではありません。


英語に自信のある方の中には、CAの英語力がないと批判する方もいますが、本質が見えていないのではないでしょうか。


僕は、数え切れないほど飛行機に乗っていますが、幸い、本当に英語がひどいCAには会ったことがありません。

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日本の格安航空会社はどうなんでしょうか?


LCC(ローコストキャリア)とも呼ばれています。


整理すると、

FSC(フルサービスキャリア) ☞ ANAやJAL

MCC(ミドルコストキャリア) ☞ スカイマーク

LCC(ローコストキャリア) ☞ ピーチやバニラ・エア


ピーチ、バニラ・エアには、英語が話せないCAがいるという話を頻繁に聞きますが、ピーチ、バニラ・エア共に、現在の応募資格の条件は、TOEIC600点程度以上の英語力だそうです。


さすがに、英語がまったく話せないCAはいないと思います。


スカイマークのLCC時代に、こんな不祥事がありました。

国土交通省は6日、安全上の問題が相次いで発覚していた「スカイマーク」(東京)に対して実施した特別安全監査で、乗務員の英語力不足や不適切な機体点検などの問題が新たに見つかったとして、業務改善を勧告した。同社への業務改善勧告は、平成18年4月に整備ミスが相次いだとき以来2度目。
 国交省によると、複数の客室乗務員の英語力が不足しており、パイロットとの意思疎通に問題があった。英語が苦手なために、操縦室の外国人機長がインターホンで客室を呼び出しても受話器を取ろうとしないケースも確認されたという。こうした行動は社内でも問題視されていたが、具体的な対策は取られずに放置されていた。

2010年4月6日 産経夕刊より抜粋


この当時、国土交通省へのスカイマークの回答は、TOEIC500点以上の乗務員を2人以上配置するとしたそうです。


え?500点って?


いずれにしても、この状況は非常にまずいですね。

一歩間違えれば、大事故につながります。


しかし、こんなケースもあるんですね。

人の命を預かっているという責任感が、決定的に欠落しています。


今は、ANAの支援もあり、MCCの位置づけですので、改善されていると期待しています。


このスカイマークの一件から、CAの英語力がフォーカスされた感はありますね。



さて、日本のCAの英語力は、どの程度なんでしょうか?


必要最低限の十分な英語力を備えている方が大半です。

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英語力だけを言及するのであれば、できる方は驚くほどできます。

あまり英語が得意ではないCAでも、業務遂行に必要な英語力は備えています。

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海外の航空会社と比較すると、特に、ANAとJALのCAは素晴らしいと感じます。

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それもあってか、ANAとJALを利用することは、出張の楽しみの一つとなっています。




Source: ANA, JAL and www.facebook.com/iheartcabincrew/



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