セイコープロスペックス1970メカニカルダイバーズ復刻と植村直巳

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昨年に続き、またしてもセイコープロスペックス新作がバーゼルワールドで発表となりました。


1970メカニカルダイバーズ 復刻デザイン


SBDX031


日本人初のエベレスト登頂に成功した世界的冒険家。


植村直巳さんが携行していたモデルです。


昨年の復刻と同じく、古風な顔に似合わず、性能は現代に合わせて大幅に強化されています。

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ムーブメントはもちろんですが、風防がサファイアクリスタル、ベルトは強化シリコン、防水性能も150mから200mとなっています。

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期待のザラツ研磨で磨き上げられた外装は2019年に相応しい時計に仕上がっています。


ダイバーズウオッチですが、厚さ13 ㎜と非常に薄く手首にスッと馴染みます。

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ビジネスでの使用は少々難しいですが、悪目立ちしすぎない古風でシックなダイバーズは、普段使いとしてとても素敵です。





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植村さんの功績はこの場だけでは語り尽くせません。


エベレスト登頂だけではなく、世界初の五大陸登頂者としても名を残しています。

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その偉業は1970年に成し遂げられたものです。

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山の装備は昨今劇的に進化しましたが、当時の装備は心もとないものでした。


今、当時と同じ装備で同様のことが出来る方は間違いなく皆無だと断言出来ます。


言い方を変えれば、全てのタイミングが偶然にも合致しなければ不可能とも言える、奇跡に近い偉業です。




1984年2月12日。


43歳の誕生日に世界初のマッキンリー冬期単独登頂を果たしました。


しかし翌日の2月13日の交信以降、突如連絡が取れなくなり消息不明となったのです。


捜索も虚しく、植村さんの遺体が発見されることはありませんでした。


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享年43歳。


捜索打ち切りが決定したとき、奥さんが気丈に振舞っていたことが印象に残っています。


決してその事実を受け入れることは出来なかったはずです。

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文春新書

植村直己「妻への手紙」


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文藝春秋
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最近になってこの本を読み、もっと早く読んでおけば良かったと後悔しました。


それほど、生き方について考えさせられる内容です。


メディアを通して見る敢然と難局に立ち向かう植村さんのイメージと、実際の姿とは大きな隔たりがありました。


この本からうかがい知る植村さんは、何事にも臆病でいつもどこかで自分自身に劣等感を抱いています。


だからこそ、極めて綿密な計画を立て、万全を期して困難に立ち向かえたのでしょう。


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「元気でいるかい」と、いつも身体の弱い奥さんを心配している様子から、やはり死に際には奥さんのことが心残りだったのではと勝手な想像をしてしまいます。




1970メカニカルダイバーズ 復刻デザイン


植村さんが愛用していたことで通称「植村ダイバー」と呼ばれます。

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究極に過酷な環境の中で、いつも正確に時を刻み続けました。

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まさに壮大な実験のもとで本物の実力が証明されたとも言えます。


そんなストーリーを思い描きながらこの時計を着ければ、ちょっと冒険したい気持ちになりますね。


















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