ソニーから aibo(アイボ) が復活の巻
12年ぶりにソニーから復活する aibo (アイボ) は、昨夜11時1分から先行予約開始となりました。
でも来年1月11日に発売する初回ロット分は僅か30分で完売になりました。
198,000円(税抜)の値段をものともしない勢いでした。
僕はゆっくり予約しようと思っていたのですが、あえなく撃沈しました。
ちなみに、1999年に誕生した初代AIBO(アイボ)は、初回ロット3千台を20分で売り切りました。
当時の注目度の高さをうかがい知ることができます。
生産はソニーから独立した現在の「VAIO」本社でした。
2006年、コスト削減を急速に進めたソニーは、開発中のQRIOと呼ばれた高度な人型ロボットと共に、AIBOの製造中止を決定しました。
この時ソニーは、完全にロボット業界から足を洗ったと思われました。
「ロボットは儲からない。」
そう判断されたのです。
初代AIBOと今回復活したaiboでは何が違うのでしょうか?
英語名が大文字から小文字になった?
それはあまり重要ではありません。
初代AIBOはダフト・パンク(Daft Punk)に似ている?
確かに似ています。
簡潔に言えば、復活したaiboには高度なAI(人口知能)が備わっています。
初代AIBOとは天と地ほどの性能差があります。
AIが搭載されたaiboは、あなたとのコミュニケーションから多くを学び、あなただけのaiboに成長させることが可能なんです。
誤解を恐れずに言えば「心を持った」のです。
正確に言えば、そう見えるだけですけど。
接し方によって、甘えたり乱暴になったり、ふるまいも進化するそうです。
優しくしてくれる人には近寄ってくるなど、感情を持つようになりました。
そして人などへ反応する表現力には、ソニーの強みであるセンシング技術が大きく寄与しています。
さらに計22軸のアクチュエーターが、リアルでイヌらしい動きを実現しています。
初代AIBOと比べて、丸みを帯びた外見からは想像できないほど、最先端技術がてんこ盛りになって生まれ変わりました。
日本はこれから誰も想像できないほどの超高齢化社会に突入します。
全国の多くの自治体などでは、AIBOを使った高齢者向けレンタルリースなどが実施され、一定の成果を挙げています。
いわゆるロボットセラピー事業の展開です。
AIBOとの触れ合いを通じて、高齢者を孤独から解放し、心を癒やすことが確認されています。
バディ効果って聞いたことがありますか?
仲間意識とも訳されますが、誰にも話せなかったことをカウンセラーに打ち明けると、陽だまりのような暖かさに包まれたりします。
そんな効果がAIBOにもあるんですね。
本物の犬や猫を使ったアニマルセラピーと同じコンセプトですが、ロボットは感染症などの心配がなく極めて安全且つ衛生的です。
今後はクラウド経由で、高齢者の健康管理やセキュリティ対策にも活用されるはずです。
ロボットは劇的に進化し、もっと革新的なアイデアで人に貢献できるはずです。
だいぶaiboの話から逸れてしまいましたが、僕はAIとロボットに大きな期待をしています。
リスクばかりが取りざたされているAIですが、この進化を止めることはもはや誰にも出来ません。
それならば、進化し続けるAIとどう付き合っていくかを考えたほうが現実的です。
次回のaiboの予約は、iPhone Xと同様に開始時間前に準備が必要ですね。
Source of images: SONY
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